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トレンチコートのディテール [レザーコート]

前回ご紹介したDOGHOUSE製トレンチコート
今回は細かなディテールをご紹介したいと思います。

トレンチコートというと色々なディテールが魅力的なコートの一つなのですが
DOGHOUSE レザートレンチコートは引き算で製作しています。

具体的にどういった事なのかという事を説明したいと思います。

トレンチコートの魅力的なディテールですが

革製品という事で不要なディテールは排除し シンプルに作り上げたのが
DOGHOUSEのレザートレンチコートです。

何故、魅力的なトレンチコートのディテールを排除しないといけないのか?

革を素材とした場合は たくさんの要素を入れ込み過ぎると
ボリュームが出過ぎてしまい一見ハードだけど
バランスの悪い服になってしまうからです。
そして、革に多く穴を開ける結果となり本来の革の強度を失ってしまうからです。

なので、DOGHOUSEレザートレンチコートは最低限のディテールに抑え
必要十分な強度を備え シンプルかつバランスの良いコートとなっております。

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まずはボタンホールです テーラードジャケットの時には
強度を重視する為に玉縁仕様にしていますが、今回は穴カガリにしています。
両側からボタンホールが見えてしまうトレンチの襟には仕上がりの美しくない玉縁は
そぐわないと感じたからです。28mmとボタンサイズが大きいことも理由の一つです。

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ネックフックも付いていません使用頻度が少ないのに革に穴を開けてしまう
必要性を感じなかったからです。(見た目だけという事であれば取り付ける事は可能です。)


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袖口のベルトも半分のみで一周しておりません
以前使用していたレザートレンチの袖口ベルトが引っ掛かる事により
革切れを起こすトラブルがあった為です。
もちろん革に穴が開いてしまう可能性のあるベルトループも排除しております。

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腰のベルトループも大きくトンネル状にし ベルトループは排除しています。
こちらも袖口のベルトループと同じ理由です。

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ベンツにしてもトレンチコート特徴の裏側につく布は排除しています。
理由は革が何枚も重なり厚くなりすぎ事を懸念したからです。
もちろんつける事により後ろ側が重くなり過ぎるのを
改善する意味でもあります。

以上の様に、革製品には革製品に合うディテール。 
布製品には布製品に合うディテールがあると思います。
単純にカッコ良いから同じ仕様にするというのはあまりにも短絡的で
長く着用する事の出来る革には相応しくないように感じます。


可能な限りシンプルに製作する一番の理由は一つだけです。

皆さんに長く着て頂きたいからです。
レザージャケットの破損につながる要素は可能な限り排除したいのです。
せっかく味の出てきたレザーコートの袖口ベルトを引っ掻けてしまい
袖口のベルトループがさけてしまったり
ベンツの構造を布と同じように作る事によって
革におかしな歪みが出来てしまったり

なるべく納品時と同じ状態をキープして頂きながら革の味出しをして頂きたいのです。



【 DOGHOUSE 】

住所       渋谷区 東 1-25-4

TEL&FAX   03-5468-9354

メール      doghouse@qf7.so-net.ne.jp

WEBショップ  http://www.dog-house.jp/

フェイスブック https://www.facebook.com/pages/Doghouse/340578432715741?ref=hl

          フェイスブックの方が情報が早いケースや
          異なる内容をアップ時が御座いますので興味のある方はチェックしてくださいね


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